比良・仰木

比良・仰木の事例(日本)

🌿 里山の風景

比良・仰木は滋賀県大津市にあり、比良山のふもとに位置しています。いくつかの川が山から流れ出て、琵琶湖に注ぎ、扇状地を作っています。

この里山の風景では、主に琵琶湖の近くの低地に水田があります。集落の背後には広い森林が広がっています。

山の標高の高い場所には、ブナやミズナラなどの広葉樹の森があります。比良山の頂上近くには、イブキザサ群落のような草地や小さな池があります。

⚠️ 課題と脅威

1970年代以降、琵琶湖の湖岸や山の斜面に新しい住宅地が作られました。多くの丘陵地はスギやヒノキの人工林になっています。

この地域の自然や社会の環境は大きく変わりました。伝統的な集落では人口が減り、高齢者が増えています。一方で、新しく開発された地域の人口は増えています。

自然災害の危険もあります。この土地の地形は土砂崩れが起きやすい形になっています。川の川床が周りの土地より高いため、堤防が壊れると水や土砂が周囲にあふれます。

かつて住宅地は土砂災害の危険地域外に建てられていました。しかし、1960年代以降の治山や河川改良などの公共事業により、危険な場所にも住宅が建てられるようになりました。その結果、土砂災害の危険がある場所に新しい住宅ができてしまっています。